四時くらいに起きてから再び寝付くことが出来ず、だらだら過ごした後にジョイスの朗読を聴いたが、集中が乱れたり、内容の把握のために停止しては再生紙手を繰り返すうちに時間が経ち、結局一時間半もかかった。その他、飯を食ったり、シャワーを浴びたり、…

倦怠。再び大きな、限りない倦怠。こういう時は面白い本に出会うに限るが、自分の生活法がそのために乱れないかという恐れがある。しかし既に乱れている以上、そんなことも気にせず読んだ方がいいのかもしれない、生活法は不定で、常に流動するものだから。…

年越しをDの家で過ごした時のことだ。その女性はとても美しく、口数は少ないため、果たしてその場にいて面白いのだろうかと訝るほどだが、少なくとも自分より長く居残って、朝になれば自前のおせちをおれたちに振舞った。あまり話せなかったが、彼女がおれの…